渋谷聖公会聖ミカエル教会は英国国教会系の日本聖公会の教会として1910年以来100年を越えて、この地広尾二丁目(旧永住町)で活動を続けてきました。
「聖公会」とは「聖なるみんなの教会」という意味を持っています。教会は人が神様と向き合う場(祈りの場)であるとともに、集う者の交わりの場でもあります。
聖堂を見学なさりたい方、キリスト教の神様を知らない方でも、ご自分の心にある神様に語りかけ、その声を聴きにおいでになる方を私たちは歓迎いたします。また、キリスト教の信仰について関心をお持ちの方はどうぞご遠慮なく教会の者にご質問ください。
会館の方にはお茶の用意も致します。談話室としてもご利用ください。私たちは広尾に居を持つ一員として皆様と共にありたいと願っています。
日 時
毎月第3木曜日 午前11時から午後3時までドアを開けております。
聖 堂
二階にあります聖堂は、見学自由。椅子に座って、またはひざまずいての祈り、また、正面のステンドグラスを見つめて黙想など、静かに時を過ごされたい方おいでください。聖堂内の説明を希望される方は教会の者に申し出てください。
聖堂正面のステンドグラスは1924年に蔵田周忠(建築家で前聖堂の設計者)のデザイン、別府七郎ステンドグラス製作所製造で、十字架上のイエスの下に母マリアと弟子のヨハネがいる情景を描いており、下方にギリシャ語で「疲れた者、重荷を負う者はだれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」マタイ福音書11章28節の言葉が書かれています。
会 館
一階のホールは交わりの場、懇談の場としてお使いただけます。また、キリスト教についてご質問があれば、係りの者に声をかけてください。お茶の用意を致しております。どうぞごゆっくりとお過ごしください。
聖公会は
その源流をたどると、英国に行きつきます。
キリスト教は世界に広がり英国でも独自のキリスト教文化が生まれましたが、16世紀英国の宗教改革によって新たなる姿で生まれ変わりました。英国の宗教改革から生まれた英国教会の海外への宣教は北東アジアまで至り、北東アジアの漢字圏文化の国では、伝統的な信仰告白である使徒信経とニケヤ信経にある「聖なる公同の教会(Holy Catholic Church)」から「聖公会」と名付けられました。
聖公会が生まれた英国の時代的状況は、信仰的にも政治的にも混乱の真っただ中でした。当時聖公会はローマ・カトリックとプロテスタントの諸要素を包容し、かつ一方にかたよらない「Via Media」の精神でその独自性を保持してきました。このように生まれた聖公会は「改革したカトリック教会」「教理に寛大な正教会」「カトリック伝統を維持しているプロテスタント」であると言われています。
「Via Media」を直訳すると「中庸」という言葉になり、両極端の間でバランスを保つ、というような意味ですが、「中道」という訳もあるため、真理を求めて「道」のただ中を歩み続けることをも意味していると言われています。おそらく「Via Media」は真ん中の道を意味しているのではなく、両極端を全て受け入れ包容しながら新たなる道を模索していくことを意味しているでしょう。
以 上