
「聖霊」ってどんなものなのですか?妖精みたいなもの?

聖霊は妖精とは違って、目に見える姿で現れることはありません。「霊」という言葉の元の意味は「空気の移動、風、息」を意味します。風は目に見えませんが、風が吹くと物が動いたり、風を体に感じたりします。霊も同じように目には見えませんが、出来事の中で働きかけています。聖霊は神から送られる霊です。今まで自分の理解の及ばないことの意味に気づくことがあります。そのようなときには聖霊が私たちに働きかけています。

「霊」と聞くと人は幽霊とか人魂とかを連想しがちです。しかし「聖霊」とはそんなものではなく、勿論妖精とも違います。聖霊とは、人を導くために神様がなされる働きであり、神の「息」として「いのち」を与える神ご自身の力です。聖霊は人を神様に結びつける命綱のような存在で、信じる者の上に降り、心に慰めと力を与えてくださいます。
主イエスが昇天された後、この世で直接お話しすることができなくなったとき、神は聖霊を遣わされました。聖書が伝える「聖霊降臨」です。使徒たちはこの聖霊の導きによって、イエスの教えの真意を次第に理解していきました。今も聖霊は、私たちの内に住み、祈りの中で神の声を聞かせ、弱さの中で支え、真理を思い起こさせ、正しい道へと導く「助け主(慰め主・弁護者)」として働かれます。聖霊は、神の愛と平安を私たちのうちに実現する方なのです。